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千葉県柏市に伝わる昔話(むかしばなし)を追う!『雉子とにわとり』我孫子市鳥の博物館

柏市

(今回の「アイキャッチ画像」は、向ひなのさんに描いていただきました!)

 

千葉県柏市で、地元に伝わり今も残る「昔話」は40を超えるそうです。

一つの市でここまでたくさんの「昔話」が残っているのは、伝えられていた話をずっと昔の方が一冊の本にして代々残していたからだといいます。

 

現在は、昭和60年に柏市教育委員会が発行した本によって語り継がれていて、昔話自体は現在、柏市のホームページで見ることが出来、柏市観光協会でも今後情報発信に取り組んでいくそうです。

そんな身近な地元の昔話を読んで、今回は日本の国鳥「雉子(キジ)」が気になって鳥の博物館へ行ってきました。

「雉子(きじ)とにわとり」かんたんに

昔、葉山の里には雉子(きじ)がたくさんいて、どこの家でもにわとりを飼っていました。

おとらばあさんの広い庭にもにわとりがいましたが、ある時から裏山の雉子が仲間入りしてにわとりと仲良く遊んでいます。

村一番の鉄砲撃ちの猟師だった隣のじいさんが庭にいる雉子に鉄砲を向けていますが、なかなか撃てません。

 

雉子とにわとりがあまりにも仲良く楽しそうに遊ぶのを見て、あれを見ているととうてい撃てないと、引き金を引こうとしても手が震えて撃てずに、まったくかわいいもんだ、これじゃおまんまも食えねぇから仕事変えるか・・・とぼやいていました。

夕暮れ時になると雉子たちは鎮守の森に連れだってかえっていくのでした。

葉山という場所について

葉山というのは、柏駅の東口から少し進んだところにまだ「葉山町」という町会が残っています。

今では完全な住宅地、商業地ですが、ここにキジなどの動物たちがたくさんいたということですね。

雉子達が夕暮れ時に帰っていく「鎮守の森」はそこから西、今の柏市役所方面でしょうか。

雉子(キジ)について

お話に出てくるのは雉子。

雉、キジ、同じですが、キジは日本の国鳥とされています。

これまであまり意識してなくて「キジ」と言われてもどんな鳥なのかピンとこなかった私は自転車で30分走り、お隣我孫子市にある「我孫子市鳥の博物館」に行ってみました。

本ブログの写真は博物館の中の剥製です。

日本の国鳥だけど・・・

キジは日本の国鳥に指定されているというと、なんとなく高貴なイメージですが、昔話にもあるように、昔も今も猟の対象です。

食べる習慣もあるようですが、千葉県ではキジを狩猟することは条例で禁じられているようです。

もちろん柏にまだいるキジ

あまり普段町を歩いていてキジを見たとか、あれがキジだとかいうことを意識してなかったのですが、今でも柏近辺特に手賀沼周辺や田んぼのあぜ道、林の中にはキジがいるそうです。

ケーン、ケーンと大きく鳴くのですぐわかると博物館の方からも教えていただきましたが、秋冬より春になると気にすれば見つかるんですって。

キジ科の雉子

博物館で見たところ、キジ科の主な鳥で聞いたことがある鳥には「シチメンチョウ」「ライチョウ」「ウズラ」が入っていました。

そして「クジャク」もキジ科だそうで、キジが美しい紋様なのはなるほどと思いました。

 

シチメンチョウ、ウズラ・・・これは意外でした。

シチメンチョウって、七面鳥ですよ?ターキーですよね?

クリスマスに丸焼きにして出てくるやつじゃないですか?食べたことないですけど(笑)

雉も鳴かずば撃たれまい

よく聞くことわざです。

甲高い声で鳴かなければ見つかることもなく、猟師から撃たれることもないということから、自ら余計なことを言わなければ問題になることはないという意味ですね。

「口は災い(わざわい)のもと」とも言いますか。

一万円札の雉

今の福沢諭吉が描かれている一万円札の裏面は、平等院の鳳凰像が描かれていますが、それは2004年からのニューバージョンのお札。

それまで福沢諭吉の裏は二羽の雉が描かれていました。

 

私はこちらの二羽の雉のイメージがまだ強いのですが、それは・・・ずっと一万円札を見ていないから・・・?(笑)

私のお財布から久しくご無沙汰な一万円札・・・涙・・・。

「雉子とにわとり」の感想

もはやこのお話に感想というのも余計な気もします。

とてもほのぼのするお話です。

猟師なのに、山では撃てる雉子を庭でにわとりと仲良く遊んでいる姿を見ると撃てないじいさん。

 

当然ですよ・・・。

それでもですよ、この時代、こういうものでも撃って猟をして食べていかなければいけない時代です。

それを見て可愛くてたまらないじいさんは、仕事変えるかとまで言って森に帰る雉子を見送る姿に微笑ましい気持ちになりました。

 

しみじみ、昔話って、当時の自然や動物を大切にする人々の思いが伝わってきて温かいです。

「雉子とにわとり」最後に

今回、「雉子とにわとり」という昔話を読んで、とにかく「キジ」のことが気になり、これまで気にも留めてなかったのに、我孫子市の鳥の博物館まで行ってたくさんの鳥を見てきました。

昔話には関係ないのですが、鳥ってすごくかわいくて美しいです。

 

博物館に売っていた「フィールドガイド手賀沼の鳥」という本をゲットしましたので、これでいつものジョギングやサイクリングで鳥を見つける楽しみも増えましたよ!

地球の歴史は46億年、鳥が誕生したのは1億5千年前人類は500万年前で、鳥は人間の大先輩なのに、後輩の私たちが鳥の住みやすい環境をどんどん壊している現実もあります。

自然保護、環境保全ついても深く考えさせられ、これからも鳥たちと「友達」として仲良く地球で暮らしていきたいですね。

No Goal(ノーゴール)~やさしいじぶん改革!
庭川少林
庭川少林

40代の現役会社員
メイン担務の経理や総務をしながら社内の働き方や風土改革を推進しています。
働き方や自分改革、地域ネタやエンターテイメント「ワニの部屋」雑記ブログの筆者です。

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