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千葉県柏市に伝わる昔話(むかしばなし)を追う!『狐の嫁入り』柏の農家レジェンド染谷茂さん

柏市

千葉県柏市で、地元に伝わり今も残る「昔話」は40を超えるそうです。

一つの市でここまでたくさんの「昔話」が残っているのは、伝えられていた話をずっと昔の方が一冊の本にして代々残していたからだといいます。

現在は、昭和60年に柏市教育委員会が発行した本によって語り継がれていて、昔話自体は現在、柏市のホームページで見ることが出来、柏市観光協会でも今後情報発信に取り組んでいくそうです。

そんな身近な地元の昔話を読んで、目に浮かんだ情景を元に柏市の色んなことを考えてみました。

「狐の嫁入り」の話とは、かんたんに

「もん」が5歳の頃にお母さんから教えてもらった話が元になっています。

毎日田畑で暮らしており、ある日小高い丘を見ると、赤く光っている「ともしび」がたくさん見えました。

おっかあは、あれはキツネの結婚式だと教え、きれいなよめっこが汚れちゃなんめえで、キツネのしゅうげん(結婚式)は雨が降る前にやるんだべさと。

だから明日は雨で、雨はお米を育ててくれるからたくさんお米作っていい着物買ってやれるべと。

もんが大きくなって夕方に西の丘を見ています。

今日はキツネの結婚式がないから明日は晴れ・・・田畑に出るか。

今日はキツネが結婚式をしているから明日は雨・・・納屋で縄仕事でもするか。

「狐の嫁入り」でイメージしたこと

昔話の情景を考えてみた

柏の昔話に残っているということですが、地名も何もないので不思議です。

田畑で農作業をしながら、夕方に西の赤く染まった空を見ながら明日のことを考えている柏の人を思ってみました。

この昔話から感じた二つのこと

今では柏市はすっかり住宅地や商業地になっているけれど、元々はほとんどが農家だったんだろうなぁと思い、今の柏の農業ってどうなっているのだろう?
大人になった「もん」が狐の嫁入りを見て、自分が今出来る明日の予定をのんびりと考えている姿が印象的。

柏市の農業ってどうなっているのだろう・・・

農産物直売所「かしわで」でお名前を拝見した染谷茂さん

私がたまに美味しい野菜やお米を買いに行く農産物直売所「かしわで」。

ここを設立された方の中心となったのが、柏市で株式会社染谷農場の代表取締役 染谷茂さん。

柏と農業、この昔話とは関係ないけれど、柏で農業を色々な方法で発信されている染谷さんと話してみたいと思い、私はまた・・・ズコズコとお邪魔してきました(笑)

柏の代表的な農産物

柏市の農家「で」一番生産されているのが、ネギだそうです。

国内で、柏市「が」一番多く生産しているのは、カブだそうです。

ホウレンソウ、チンゲン菜、小松菜、そしてもちろんお米なども。

柏市のネギが打撃を食った話

柏市の代表的な農産物にネギと書きましたが、2018年で全国市区町村で5位というかなりの出荷量。

県別では、2019年農林水産省発表で、1位千葉県、2位埼玉県、3位茨城県と、隣り合ったこの関東3県でベスト3を独占です。

20年以上前に外国から長ネギが輸入されると聞いて、染谷さんの知り合いが、実物を現地まで見に行った時、これは美味しい野菜を求める日本では売れないと思ったそうです。

でも数年経つと、品質がよくなり輸入が開始され、値段は国産の1/3~1/4。

 

そうなると柏でネギを作っていた農家さんたちはかなりの打撃を食らったそうです。

それでもここまでたくさんの柏の農家がネギを作り続けたのは、日本の自給率維持と日本の美味しいネギを続けていかなければならないと思ったからでしょう。

農産物直売所「かしわで」を開業した話

農家の有志15名で立ち上げた「かしわで」。

本来なら道の駅などの農産物直売所は自治体、行政が行うことが主流ですが、染谷さんは自分達で作ってしまいます。

なぜそこまでやったか、柏の農家さんたちが農業を続けていけるものにするための工夫と努力だったのです。

その後も染谷さんは、柏の地域に食文化や食育の情報を発信し続けていらっしゃいます。

そういう活動をしていくのも、柏の農業がこれから10年20年と元気に続けられることが一番の目的だとおっしゃっていました。

 

開業しただけではなく、今も染谷さんご本人は時々店に出向き、農作物はもちろんですが、近くの大堀川でお弁当を食べている家族を見て、店の裏側の大堀川沿いにパンジーの花畑を作ったりされている「神」な農家レジェンドです!

今の自分ができることを考えて自分なりに生きる

「狐の嫁入り」という昔話の最後。

大人になった「もん」が夕方の西の空を見ながら今日は狐の嫁入りはないから明日は晴れ、だったら田畑で働くべ。

今日は狐の嫁入りがあるから明日は雨、だったら納屋で縄仕事でもするべ。

 

「天気に合わせて自分がやれるだけのことをやってるだけだよ」というメッセージが聞こえてくる気がしました。

染谷農場の染谷茂さんのお話を聞かせていただいていても、その時その時の状況に応じてやれるだけのことをやるしかないんだということをヒシヒシと感じました。

 

これって本当に単純だけど難しいことですね。

今の時代や環境がこうだから仕方ない、雨だから外で何も出来ないのではなくて、雨が降れば米は育つ。

その天気、環境、時代などに合わせて自分が出来ることだけを幸せにやっていくことが大切なのだなぁと感じました。

「狐の嫁入り」最後に

株式会社染谷農場の染谷茂さんのお話は、とっても深いお話でしたので、また私のブログの別シリーズで書かせていただきたいと思っています。

今後も柏の昔話、それから柏の地域、農業、いろいろなところに目を向けて地域にやさしいブログを作っていきたいと思っています。

 

 

 

 

No Goal(ノーゴール)~やさしいじぶん改革!
庭川少林
庭川少林

40代の現役会社員
メイン担務の経理や総務をしながら社内の働き方や風土改革を推進しています。
働き方や自分改革、地域ネタやエンターテイメント「ワニの部屋」雑記ブログの筆者です。

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