2017年の総務省が調査したテレワーク導入率は13.9%でした。
2020年コロナ禍になり、4月以降は27.9%(総務省調査)と2倍以上になっていますが、日本国内企業の在宅ワーク率はまだまだというところです。
在宅ワークで生産性の向上や残業時間の減少など、多くのメリットがあることで、政府も在宅ワークを推進しています。
この記事では、在宅ワークを始める方ややってみたけど、いまいち効果が分からないという方へ向けて、会社も社員も「ハッピー!」になる在宅ワークのことを書いていきたいと思います。
メリットが多いことは知ってると思いますので、この記事では、あえてデメリットを多めに出します。
在宅のメリット
通勤時間にかける時間コストカット
一番大きいのは、ご存知の通り、通勤にかける「時間のコストカット」です。
正直、私もやってみてこれが一番大きいと思いました。
私個人としては、これまでの片道1時間半の通勤時間が「0」になったことで、多くのメリットを実感しました。
睡眠時間を増やしたわけではなく、起きる時間は以前のままで、朝にウォーキングを取り入れたり、海外ドラマを1本観たり、語学の勉強をしたり。
当然ながら、業務後も、電車に乗って帰る時間がないので、外が明るい時間には仕事を終えて家にいます。
会社側は通勤費も削減できますし、通勤を気にかけないでいいので、短期的にも適材適所に人材を置くことが出来ます
東京などの都会に住まずとも、田舎に暮らしながら仕事が出来るという人が出てきたり、介護や育児で時短勤務だった人でもフルタイムで働けるというメリットも出てきます。
在宅ワークのデメリット
オンライン会議が少しやりづらい
オンライン会議が主流になり便利だと感じる反面、リアルな意見交換とは少しやりづらさを感じます。
セミナーや説明会など一方通行型の場合は気になりませんが、5~6人が集まってアイデアを出し合うときなどは、一人の人が話し始めると基本的に話が終わるまで聞くだけです。
聞いてる方は相槌をうったり、話す方は反応を伺ったりすることが難しいため、本意が伝わりにくく、話し出しのタイミングも他の人が話しださないか、ちょっと気をつかってしまいます。
しかしこれは、慣れとうことに最近気づいてきました。
コミュニケーションが取りにくい
社内の部署の色んな人に聞くと、この部分が一番難しく感じているようでした。
誰がどんな仕事を今やっているかも分からないし、今までオフィスで気軽に「よぉ!元気?」と肩を叩いていたこと(実際にはありませんがこんな雰囲気を想像してください)も出来ないのです。
一人で黙々とやる仕事であれば問題ないですが、チームで連携して行う仕事が多い人は相手が何をしているのか分からないと、変に気をつかってしまってだんだんコミュニケーションが取りづらく感じるんですね。
これについては、会社の風土を変えるような新しい組織も必要ですし、皆がコミュニケーションの重要性を理解して色んな仕組みを仕掛けを作っていくこと、そして顔が見えなくても協力することが重要です。
紙が出せない・押印が出来ない
紙をプリントして、押印してPDFに取って、送付する・・・。
こればかりは、会社やお客様、業務上どうしても必要な場合、まだまだどうしようもありません。
国内の企業の在宅ワーク率が未だここまで伸びないのはこれが原因という人も多いようです。
今、各省庁も企業も押印無しのデジタル決済を進めていますが、個人的には日本社会の押印文化を残しつつうまくデジタル化していってほしいと感じています。
上手な在宅ワークのやり方
自分の中で目標を決める
締切や期限のある仕事は「やらなくてはけない仕事」として認識していると思います。
それだけでなく、一日、一週間、一ヶ月単位で、「プラスα、ここまでやる」という目標をつくることをお勧めします。
在宅で仕事を任されているということは、会社から自律した社員と信頼してもらえていること、生産性が上がることを期待されていることと思ってください。
家事を率先してやる
言わずもがな、運動不足になりがちです。
これまで家事をやってなかった人も、率先して何か自分が出来る小さな家事をやりましょう。
休憩時間や業務後を使って、家族の負担を少しでもシェアできるようになると家族もハッピーです。
一人暮らしの方は、今までレトルトやお弁当で済ませていた食事を少し料理に変えてみるのもいいかもしれません。
掃除をこまめにやって気持ちの良い環境で仕事が出来るように工夫をしましょう。
休憩はきちんととる
お昼休憩、オフィスにいるときなら仕事場を離れてお弁当を食べたり、食堂でランチしますよね。
在宅では、私もはじめのころやってしまっていたのですが、パソコンの前でそのままお昼ご飯を食べてしまうんです。
想像つきますよね?ピコンッとメールがくるとついついパソコンを弄りだしてしまいます。
1時間やそこら後でいいことなのに、つい仕事に突入してしまうんです。
パソコンや仕事をする場所から出来るだけ離れてしっかり休憩しましょう。
在宅でもオンとオフの切り替えは大切です。
植物を置く
仕事をする場所に観葉植物やお花を飾ることで、とてもリラックスして仕事をすることが出来ることに気づきました。
見た目だけでなく、花の香りや観葉植物ならば空気をきれいにしてくれます。(空気洗浄はあまり実感がわきませんが・・・(笑))
在宅での注意点(社員側)
気持ちに余裕をもって生産性を上げる
先に述べたように、時間的な余裕はかなり増えますからそれをプラスに捉えて「プラスαで何ができるか」を考えましょう。
デメリットは後々なんとかなるものです。
仕事場が在宅ワークを導入したならば、社員の為でもあるし、会社の為でもあります。
会社が変わろうとしているのですから、私たちも色んな面で変わりましょう!
忙しいフリをぜず積極的に仕事に取り組む
姿が見えないことをいいことに、私は忙しいんですアピールをメールなどで「無言、無反応」という態度で表す人がいます。
本人が気づいてないだけかもしれませんが、そのような態度はなんとなく伝わってくるものです。
コミュニケーションは電話やメールでしか取れないのですから、忙しくても少し遅くなっても、回答や反応をしましょう。
SNSでいう「いいね!」のような反応一つでもいいのです。
在宅での注意点(会社側)
コミュニケーションに繋がる工夫を
在宅ワークでは「成果物」や「業務報告」を義務付ける会社が多いと思います。
ただそれが、単なる「サボってないよね?やったこと教えて」というものになってないでしょうか?そう受け取られていないでしょうか?
報告をさせるのであれば、報告したことに対して、会社側はきちんとアドバイスなりのコニュニケーションに繋がる工夫をして頂けると、単なる報告義務でなく、双方にメリットが生まれると思います。
業務上在宅ワークが出来ない社員への配慮
メリットの多い在宅ワークですが、どうしても業務の都合上、同じ職場でも在宅が出来ない社員がいます。
そういう社員に気配りを忘れないようにしたいです。
ほとんど誰もいなくなったオフィスに電話だけは相変わらずかかってきたりすると、数少ないメンバーで社内にかかってきた電話を取らざるをえません。
しかもその電話は「〇〇さんいらっしゃいますか?」ということが多いのです。
メールの署名などを使って、働き方改革や在宅ワークを推進していることをお客様や取引先に周知して、極力担当者に直接連絡がいくような仕組みを考えることも必要です。
また、本当に在宅で出来ないか、一週間に1日でも出来ないかなどを考えてあげたり、システム構築などを検討することも必要です。
働く側にもメリットの多い在宅ワークを全く出来ない社員がいることは、社員に不公平感を与えてしまいますので注意が必要だと感じます。
2020年在宅ワーク(テレワーク)を考える(最後に)
会社側にも従業員側にもメリットが多い在宅ワークはこれからますます進んでいくことと思います。
今後この在宅ワークだけでなく、ますます進むデジタル化などで様々な働き方が生まれてくるでしょう。
会社側も柔軟に対応したいのと、働く側もたくさんのメリットを感じながら生産性をあげて応えたいですね。
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